Musashino Dental Association
公益社団法人東京都武蔵野市歯科医師会
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このFAQは現在の歯科の常識の範囲で述べていますが、個々の歯科医で若干の意見の相違が生じる場合があります。実際の受診にあたっては歯科医と相談下さい。

基礎的な事項 入れ歯について その他
虫歯について 歯並びについて 緊急時には
歯周病について 口腔外科関係 歯医者さんで

基礎的な事項(歯の構造、生え替わり、種類についてなど)
1. 歯の構造は?
2. エナメル質とは?
3. 歯のアパタイトとは?
4. 歯はとけるのですか?
5. 歯の萌出について大まかに説明して下さい。
6. 歯には色々な種類があるようですが?
7. 生まれたときにすでに歯が生えていましたがどういうことなのでしょうか?
8. 乳歯が二本くっついて生えているようなのですが?
9. 癒合歯とはどういうものですか?
10. なぜ歯と歯がくっついてしまうのですか?
11. どれくらいの頻度で癒合歯が生えるのですか?
12. 癒合歯(乳歯)の治療法を教えて下さい。
13. 癒合歯(永久歯)の治療法を教えて下さい。
14. 癒合歯が生えていると将来おとなの歯へ影響を与えるのですか?
15. 癒合歯の生えている場合いつ頃歯科に行けばよいでしょうか?
16. 歯の数が足りないようですが(多いようですが)?
17. まだ歯が生えていませんが土手に黄白色の真珠のような物があります。これは異常でしょうか?
18. 乳歯の萌出の時子供は痛がりますか?
19. 生え代わりの時期の注意点は?
20. 唾液はどこから出るのですか?
21. 唾液の成分は?
22. 唾液の働きは?


1.歯の構造は?
皆さんご存じのように、表層のエナメル質、歯の根の表面を覆っているセメント質、それらの内側の象牙質で出来ています。
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2.エナメル質とは?
口の中に見えるのは、ほとんどエナメル質の部分です。人体の中で一番硬い組織といわれています。その構成は95%が無機質でできています。そして無機質をつなぎ合わせる有機物とから出来ています。
3.歯のアパタイトとは?
アパタイトとはある一定の組成をもつ結晶鉱物(無機質)を総称して呼びます。化学肥料や食品化学、高分子化学の分野でもアパタイトがあります。
4.歯はとけるのですか?
歯の主成分はこのアパタイトですが、この性質の一つは酸に溶けると言うことです。ミクロの世界では食事をすると、食物の中に入っている酸により、歯の表面でアパタイトがとけて1つの穴ができます。1つの結晶の穴が百万、一千万単位になると虫歯になります。通常は唾液の中にあるカルシウムイオンや、リン酸イオンからリン酸カルシウムが析出されてすぐに欠損部分を埋めてしまいます。歯の表面ではこのような代謝がつねに行われています。これを脱灰と再石灰化と言います。
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5.歯の萌出について大まかに説明して下さい。
生後6〜7ヶ月から生え始めます。そして2〜3年で生えそろいます。上下合わせて20本が生えますがこれを乳歯といいます。6歳前後に乳歯の奥に最初の永久歯である第一大臼歯が生えてきます。6才から11才くらいに徐々に乳歯と永久歯が生え替わり12才頃第1大臼歯の奥に第2大臼歯が生えてきます。乳歯がすべて永久歯に生え替わり第2大臼歯が生えると一応完全に生えそろった状態ということになります。更に18才頃になると第3大臼歯が生えてくる場合もありますがこの歯に関しては生える時期、生え方がまちまちです。(生えてこない場合もあります)
6.歯には色々な種類があるようですが?
永久歯切歯いわゆる前歯、2本ずつ上下左右合わせて8本。犬歯いわゆる糸切り歯、体の真ん中から数えて3番目の歯。上下左右合わせて4本。小臼歯臼の形をしています。上下左右合わせて8本。食物をかみ砕く役割を果たします。大臼歯小臼歯より大きな臼の形をしています。上下左右合わせて8本。食物をかみ砕く役割を小臼歯と共に果たします。合計28本です。これに親知らず1〜4本が加わる場合があります。
 乳歯でも同様ですが奥歯に関しては乳臼歯と一括して呼びます。乳臼歯は第1小臼歯、第2小臼歯に生え替わります。乳前歯2本ずつ上下左右合わせて8本。乳犬歯上下左右合わせて4本。乳臼歯上下左右合わせて8本。合計20本になります。
7.生まれたときにすでに歯が生えていましたがどういうことなのでしょうか?
先天性歯といって下の乳前歯に多く見られます。歯質は薄く根がうまくできていないために抜けやすい歯です。脱落又は抜歯後に正常な乳歯が生える場合と生えない場合があります。原因としては遺伝や内分泌線機能亢進などが考えられ、脱落歯牙の誤引事故、授乳時の乳頭損傷やリガーフェーデ病の原因となります。
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8.乳歯が二本くっついて生えているようなのですが?
癒合歯といって乳歯の前歯によく見られます。生え替わりまで経過を観察して下さい。癒合した所から虫歯になりやすいのでよく磨いて下さい。
9.癒合歯とはどういうものですか?
本来2本に分かれるはずの歯が、発生の時点でうまく分離せず発育し、2本がくっついてしまったものです。
10.なぜ歯と歯がくっついてしまうのですか?
歯はあごの骨の中で成長しできてきますが、その過程で複数の歯の芽が結合し発育してしまった物です。歯の中の神経も共通して、くっついています。その時期により形態が異なってきます。
 正常な歯どうしの場合と、正常な歯と余分な歯の癒合の場合があります。歯の数の不足している場合もありますので、遺伝的な原因の可能性もあります。
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11.どれくらいの頻度で癒合歯が生えるのですか?
癒合歯は、永久歯に比べて、乳歯に多く見られ、乳歯では2〜3%、永久歯では0.3%とまれです。発現部位は圧倒的に前歯部、特に下顎に多く、下顎乳中切歯と乳側切歯、乳側切歯と乳犬歯の癒合が多く見られます。
12.癒合歯(乳歯)の治療法を教えて下さい。
生えてきた癒合歯については、実生活で問題がなければ、治療の必要はなくそのまま放置します。2本の歯の癒合した部分の溝に食べカスがつきやすく、虫歯になりやすいので注意点して下さい。癒合歯は後継永久歯による歯根の吸収が遅れ、抜けるのが遅くなることが多いようです。そのため歯の交換時期には、後継永久歯の発育状態に応じて癒合歯を抜去しなければならない時があります。
13.癒合歯(永久歯)の治療法を教えて下さい。
永久歯の場合も、歯根部歯髄は共通していますが、歯冠部歯髄が分かれている事が多いため治療が困難であるため乳歯と同じく虫歯にしないように注意します。
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14.癒合歯が生えていると将来おとなの歯へ影響を与えるのですか?
永久歯列への問題では
 癒合歯の後継永久歯の生え方の可能性と、問題点は次の場合があります
  1.永久歯は正常、2本とも普通に生える。
  2.永久歯も乳歯のように癒合歯になってしまう。
  3.永久歯が1本しかない。
  4.永久歯が2本ともない。
  5.生え代わりの時期の差の問題。
  6.あごの成長に伴うあるべき歯の隙間の問題。
  
これから生え代わる永久歯も同じようになる可能性がありますので、歯科でレントゲン写真を撮ってもらって、永久歯の数を確認してもらうとよいでしょう。もし、永久歯の数が正常であれば、あごの大きさよりも歯の幅のほうが大きい為に歯列不正になる可能性があります。歯の数が少ない場合も上の歯と下の歯のかみ合わせのずれになります。
15.癒合歯の生えている場合いつ頃歯科に行けばよいでしょうか?
永久歯数の確認は、個人差もありますがレントゲン写真は5〜6才頃か、同じ顎の反対側の同じ歯が抜けた頃、癒合歯の脱落が遅いときなどが良いでしょう。永久歯列咬合については、上下の前歯が生えそろった頃に歯科に診てもらってください。
16.歯の数が足りないようですが(多いようですが)?
先天的に不足があったり過剰に生えたりすることがあります。不足になるのは上の側切歯(真ん中から2番目)、下の第2小臼歯(真ん中から5番目)の場合が多く見られます。乳歯列ではあまり見られません。多く生えることがあるのは不足の場合と同じく永久歯列の場合がほとんどです。上の切歯の更に上側でなおかつ、骨の中に埋まって生えてこない歯や親知らずの周囲に多く見られます。
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17.まだ歯が生えていませんが土手に黄白色の真珠のような物があります。これは異常でしょうか?
これは細胞の核が角化したもので、自然消滅しますので特に問題はありません。これは上皮真珠という物です。
18.乳歯の萌出の時子供は痛がりますか?
生後4カ月〜2才の間、歯がはえるときにしばしば痛むことがあります。 きれいな指でぬれたガーゼを使いで穏やかに赤ん坊の歯ぐきをこすることによって、痛みは通常和らげられることができます。
19.生え代わりの時期の注意点は?
お口の中に初めて顔を出したばかりの歯(幼若永久歯)は成人の歯に比べ、虫歯にとても弱いのです。抜けた歯のくぼみや残っている歯の後ろなどに汚れがたまりやすくなっていますので、しっかりと磨けているか見てあげて下さい。 仕上げ磨きがポイントになるでしょう。
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20.唾液はどこから出るのですか?
唾液は唾液腺という組織で作られます。さらさらした唾液を作る組織と、ねばねばした唾液を作る組織の二種類の組織があります。大きな唾液腺はに耳下腺、舌下腺、顎下腺があり、小さな唾液腺には口蓋腺、口唇腺、前舌腺、舌口蓋腺、後舌粘液腺、後舌漿液腺などがあります。
21.唾液の成分は?
無機質としてナトリウム、カリウム、カルシウム、フッ素など、有機質として糖蛋白、アミノ酸アミラーゼなどが含まれます。
22.唾液の働きは?
消化作用
  アミラーゼによって澱粉を加水分解しグルコースとマルトースを作る。
 潤滑作用
  口腔粘膜の表面を湿らせて咀嚼、嚥下、発音などをしやすくする。
 保護作用
  歯の硬組織や粘膜を保護する。
 緩衝作用
  酸やアルカリを加えても水素イオン濃度の変化を最小限にくいとめる。
 清掃作用
  唾液の流れによって機械的に口腔内をきれいにする。
 抗菌作用
  唾液中のリゾチームなどが細菌の発育を妨げる。
 抗溶解作用
  唾液のphが高いことにより歯の溶解を妨げる。
 触媒作用
  食物中の味物質を溶解し味覚が発生するのを助ける。
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